毎年卒会式で、読まれる卒会生の作文ではキャンプが一番の思い出と言う子も少なくないように思います。今年もそんな子供が一人でも多くいることを願って!
今年もいよいよキャンプの時期になりました。
と言うよりもキャンプ班としては例年キャンプが終わったあとも秋には翌年のキャンプ場探し、4月に新キャンプ班が始動すると5月には下見をし、打ち合わせを数回しているとあっという間に当日を迎えてしまいます。
私の役割はと言うと3年連続の食事当番。
メニューの選定(と言っても2日目の夜以外は例年恒例の物)に始まり、食材の量を割り出し、食材毎の手配先の選定、そして配達の手配や買い出しと仕事もそっちのけでのめり込んでしまいます。
なぜここまでがんばれるのかというと、食事を作る楽しみやみんなで協力して作った料理をおいしく食べる事が、やはりキャンプの第1の楽しみで、もりもり食べる子供達の姿をみるのが好きなんですね。
過去にはカレー作りの際、具を煮込み始めてから、ルーを学童に忘れてきたことに気付き走り回って手配するという大失態もありました。
今年こそは完璧にと、リベンジを繰り返し逆に定位置となった感も有ります。
話はそれましたが、いよいよ前日に機材一式を積み込んだトラックに乗り込みキャンプ当日です。
1日目
キャンプ班は集合時間の1時間前から当日分の積み込み、出発式、送り出し、戸締まりをし、先発隊としてバスより先にキャンプ場に入ります。
今年は途中休憩の関係もあり、キャンプ場に挨拶している間にバスも到着してしまいました。
みんなに協力してもらい手分けして荷物を下ろし、振り分け、食器洗い、火起こし、と休む間もなく昼飯。
子供達は入村式の後、みんな自宅から持参したお弁当を食べてプール遊びの準備です。
ここのキャンプ場はプールも売りの1つになっていて川遊びに比べて流される心配が無いのが大人にとっては安心です。
その頃食当はというと、到着後すぐに川で冷やし始めたスイカを水遊びから戻るタイミングで切り始めます。
子供達のおやつの後は着替えて夕食作り初日は例年カレーとシチューなので、タマネギ、じゃがいも、にんじんを各班毎に切ってもらいます。こうして包丁やピーラーの使い方を学んでいきます。
上級生の野菜を切る姿を見て下級生は早く自分も扱えるようになりたいと、学んでいくんですね。
さてここからがお父さん達の出番です。
子供達と食当が切った野菜と肉をお父さん達で煮込んで味付けもしていきます。
やはり学童を利用している親たちは基本皆さん働いているので、普段家でも家事を協力しているとみてみんな料理は率先して作ってくれます。
例年はサラダも子供達に切ってもらっていましたが、今年はスタイルを変えてみました。
生野菜はハードルの高い子もたくさんいて毎年残ってしまいます。
今年は協力品のツナの特大缶もあり塩もみキャベツと和えてコールスロー風にしてみたら大人気であっという間に売り切れてしまいました。
カレーもとてもおいしく出来、これも売り切れましたが、反省点としては少し辛さが強く低学年には辛すぎた子もいてかわいそうなことをしました。幼児用に別鍋で甘口を作っていたのでそちらをもう少し多く作れば良かったかなとも思いました。
夕食後は大雨になりキャンプファイヤーは翌日に順延し、就寝まで子供達はおのおのフリータイム、班長は火の子のリハーサルや班長会議に時間を費やしました。
反省会までの時間野外食堂では山登り用のおにぎりを作りました。
豪雨の最中雨漏りのケアをしながら、手分けして手伝ってくれた皆さんありがとうございました。
消灯後は、大人反省会です。
反省と言っても各自心の中で反省すればいいわけで、もっぱら燃料を補給しながら感想や言いたいことを言っていく訳ですが、今年は各班で男女一人ずつの発言だったため比較的時間も短くだらけなかったことが良かったのではないかと思いました。
翌日の山登りに備えて23時には大人反省会解散予定でしたが、最終組は翌日大丈夫でしたかねぇ?
1日目
昨夜の雨も止み2日目からの参加の方々も概ね朝食までには到着して人数も増えました。
朝食は恒例のカートンドッグです。???な方は未経験者でしょうね。しかしあえて秘密にしておきます。
キャンプに参加した人だけのアトラクション型の朝食です。経験者は又か。と思うでしょうが、私自身初めての時は感動しました。これは学童キャンプで1度は体験してほしい物の1つです。
朝食後準備をして山の班に分かれて上級、中級、幼児コースで出発
山登りの班はあらかじめ指導員が子供達の性格を見極めた上で分けられていたと後の反省会で聞き、普段から個々の性格を良く見ているなぁと感心させられました。
留守番チームは昼には幼児組と一緒に昼食。
そして夕食に備えて豚汁を作ったり、幼児の昼寝につきあったりしています。
山の帰りにはプールに立ち寄り、おやつを食べて夕食の準備です。
2日目夜はBBQと焼きそば、それに豚汁。
各班毎にまず焼きそばを焼いてもらう訳ですが、炭の火起こしがスムーズに行くように種火を準備するのがなかなか大変な作業でした。
夕食後は、いよいよキャンプファイヤーです。
今年は天気の都合で2日目になりましたが、2日目からの参加者が多かったため結果的にはより多くの人が楽しめたと思います。
毎年火の神役の方が火の子である班長の1年生に松明で火を分け与え、その火でキャンプファイヤーに点火します。
今年の火の神は、お願いしたところを二つ返事で引き受けてくれただけ有り、スタンツ(出し物)も含めてかなり盛り上げてくれました。
何週間も前から学童で練習してきた出し物も毎年恒例の物から新曲まで一生懸命練習してきた物です。これも上級生が1年生に教えて引き継がれて行きます。
スタンツが始まると子供達は、ほとんどの子が自分の担当以外の出し物を覚えており飛び入り参加して楽しんでいます。
みんなが参加するため見ている人はほとんどが大人になってしまうほどです。
今年は大人スタンツも久々に新曲になり、前日にリハーサルをして踊りも簡単だったため大いに盛り上がっていました。
食当としては翌日の準備のため残った野菜を有効活用したベーコン入りの野菜スープを作りました。
1日目大人反省会は昨日発言していない父母それぞれの発言となり、山登りはかなりきつかったと言う声が大多数でしたが、唯一の祖父参加者で最高齢の方の物足りなかったと言う声に、一同驚きの場面も。(後で聞いたら今年はヒマラヤ登山を目指しているとか)
また、キャンプでは毎年接する事が出来る自分の子供以外の成長にも喜びを感じたり、自分の子には出来ないことを他の親が直接指導してくれるなどの意見が多々あり、子供だけで無く、大人にとっても改めてこのイベントの存在の大きさを感じることが出来ました。
3日目
朝食は昨夜作ったスープも好評のうちに売り切れました。
朝食後は、すぐに掃除や荷物の準備をして退村式。そして集合写真を撮った後出発。
バス乗車組以外は最後の片付けをして学童へ戻りました。
トラックはバスより若干早く到着しましたが、迎えの父兄達の手伝いもありスムーズに荷物を下ろすことが出来ました。
まとめとしては、日常では無いイベントというのは、大人も子供もそれぞれが普段見られない一面を見たり気がついたり出来る場だと考えます。
学童の生活においてキャンプはその最たるイベントだと思います。
子供だけで無く、親も成長できる、そして親同士のみならず他人の子供とも一層仲良くなれる。
そして学童での大切な思い出の1ページが書き込まれていく。
そんなイベントだからこそ絶対無くしてはいけないと強く感じた今年のキャンプでした。